2.24後の世界で 第5回 呪われたオリンピック 後編
冬季五輪・パラリンピック招致を目指していた札幌市が、招致活動を「停止する」方針であることが13日、分かった。19日に行われる日本オリンピック委員会(JOC)や関係自治体らと意見交換会の場で表明する。
市は当初2030年大会を目指していたが、東京大会の汚職・談合事件などの影響で市民理解が進まなかったことから、断念した。34年以降に切り替える方針だったが、国際オリンピック委員会(IOC)が30、34年の2大会の候補地を絞り込んだことで、開催は実現できなかった。
さらに、38年大会についてローザンヌを優先的にすることを発表。同年の招致も厳しい見通しとなった。
こうした状況を受け、市議会で「立ち止まって考える必要がある」と言及した。「『撤退』などとすると、今後一切五輪をやらないように受け取られる可能性もある」として、将来的な開催の可能性が厳しい為に「停止」が適切だと判断した。
今回の汚職、談合で再来年の東京世界陸上と2026年の愛知アジア競技大会も中止しなければならないのだ